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ダニ・カラヴァン(1930年12月7日生まれ)は、イスラエル出身の彫刻家で世界的なアーティストとして活躍しています。

 

ダニ・カラヴァンと弊社の関わりとアートワーク

弊社は、日本におけるダニ・カラヴァンのアーティストマネジメントを委託されており、

作品の管理やその状況についての情報共有など、その窓口を担っています。

これまでに、長崎県美術館や世田谷美術館など全国の美術館で巡回展を実施したり、日本各地で作品の設置を行うなどして参りました。

例えば、代表的な日本での設置場所は、冒頭の写真「札幌芸術の森野外美術館」の

「隠された庭への道」(1992年-99年)

です。

さらに、霧島アートの森の

「ペレシート(初めに)」(2000年)

があります。

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また、奈良県の室生寺で有名な室生村。

この室生の地滑り事業対策の一環として制作された、

「室生山上公園芸術の森」

は写真家にとっての撮影スポットとして密かな人気があるようです。

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実はこの公園については、当初、室生村出身の彫刻家 井上武吉さんが担当する予定でした。

しかし、プロジェクト進行中に急逝し、急遽、井上氏の友人であったダニ・カラヴァンを抜擢したという経緯があります。

以上のプロジェクトは、弊社顧問がプロジェクトをオーガナイズする立場として統括し進めてきた経緯があります。

現在でもダニ・カラヴァンの日本における窓口は弊社が任されています。

 

ダニ・カラヴァンの活動

ダニ・カラヴァンは、世界的に活躍している彫刻家を表彰する日本の賞

高松宮殿下記念世界文化賞彫刻部門

を1998年に受賞しています。

名だたるアーティストが受賞している賞で、

エデゥアルド・チリダ、リチャード・セラ、クリスト&ジャンヌ・クロード、ヴァンジ、クリスチャン・ボルタンスキーなどそうそうたるメンバーのひとりです。

日本ではそこまで知名度がないのが残念ですが、国際的に活躍している彫刻家として認知されている証左ではないかと思います。

そのように世界的に活躍するダニ・カラヴァンは、フランス・パリとイスラエル・テルアビブにアトリエを持っており、

2つの場所を拠点にして、世界をまたにかけて活動しています。

私は、パリのアトリエを訪問したことがあるのですが、その一角は、アーティストが集まっているレジデンスであり、私を案内してくれた際には、何人かのアーティストを紹介してくれました。

その中には、後に有名になるアーティストも含まれていましたが、

ユダヤ人のアーティストネットワークの強さを垣間見た瞬間でもありました。

 

※ダニカラヴァンの作品集「大地との共鳴/環境との対話」については、こちら

 

ダニ・カラヴァン展@世田谷美術館

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さて、日本においてはダニ・カラヴァンの展覧会は、

1995年、2008年の二回にわたって実施されました。

1995年の時には、神奈川県立近代美術館、大原美術館、宮城県美術館、茨城県つくば美術館、札幌芸術の森美術館、山梨県立美術館と、全国6美術館を巡回する展覧会となりました。

また、2008年には、長崎県美術館と世田谷美術館の2館で展覧会が開催されました。

 

私は、世田谷美術館での展覧会の際にご本人にお会いしたのですが、

とても気さくな雰囲気で挨拶をし私たちととてもフランクに話をする一方で、

作品の設置などについては自分の理想を追求する姿勢に全くの妥協がないため、

しばしば周囲との摩擦を生むようなこともあったそうです。

そのようなエピソードを聞きながら、ダニ・カラヴァン自身がアートに対峙する姿勢について、

「さすが一流は妥協がない」

と思ったことを覚えています。

この辺りは、

世田谷美術館 館長 酒井忠康氏の著書

『ダニ・カラヴァン 遠い時の声を聴く』(未知谷、2012年)

にて詳しく描いていますので、是非ご覧ください。
ダニ・カラヴァン―遠い時の声を聴く

もう90歳が目前のダニカラヴァンですが、まだまだ制作意欲は旺盛です。

今後の活躍が非常に楽しみです。

 

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