オンラインサロンメンバー
対談企画 第1弾
サロンメンバー:
平野しのぶさん / 外資系投資会社勤務 / 東京都港区在住
サロン入会時期:
2020年6月
Shino:
平野しのぶです。よろしくお願いします。
堀越:
本日はお時間とっていただいてありがとうございます。よろしくお願いいたします。
私は、いつもShinoさんと呼ばせていただいています。
早速ですが、今はどちらにお住まいですか?
Shino:
韓国大使館の裏側あたりに住んでいます。
堀越:
すごい場所ですよね(笑)
Shino:
国際結婚だったので。異邦人が当たり前にいる雰囲気がマッチしたっていうのが大きいんですよね。
ライフスタイルがフィットして、どこかノンジャパニーズなんですよ。
堀越:
確かに、私も、真鶴の彫刻祭のツアーに参加していただいたときに初めてお会いしましたが、
その時からそういった雰囲気が漂っていらっしゃいました(笑)
今はどういったお仕事をされていますか?
Shino:
外資系の不動産投資会社です。空間の価値を上げる、Value add、とかっていうんですけど、 そうやって価値を上げてキャピタルゲイン(売却益)を得ていく仕事です。
堀越:
場所や空間の価値を上げていく施策までを検討・実施し、売買を行う仕事ですよね。
とてもアーティスティックな感性が求められる仕事のように思います。
この仕事をされてどのくらいなんですか?
Shino:
現在のホテルに関する仕事は6、7年くらいです。
その前には、ショッピングモールの開発から始まり、ホテル以外の不動産に関する仕事もしていました。
いわゆるディベロッパーなんですけど、空間をつくる仕事だと認識しています。
堀越:
なるほど、アーティストのような感覚ですね。
そうやってこれまでバリバリとキャリアを積まれてきたShinoさんですが、趣味はありますか?
Shino:
手を使うことが好きなんです。
パンを焼く、インテリアを触わる(壁紙とか)、料理、針仕事とか。
堀越:
針仕事は意外!手を使いながら、脳の感性的な部分を使っているように感じますね。
Shino:
そうですね。アマチュアでプロ以上っていうコンセプトが好きです。
ある程度以上のクオリティを目指していて、「美しく仕上がること」にこだわっています。
堀越:
美しいものはだいたい美味しいですよね。美意識の高さがうかがえます。
そういった趣味や仕事などを経験されてきて、これからやりたいこと、夢や目標などはありますか?
Shino:
いくつかあるんですけど。
生々しいかもしれませんが億単位でお金を稼いで、 アートの施設をつくるスポンサーになるって夢があります。
もっと具体的なことを言えば、私、仕事で石垣島に開発のしごとで月に数回以上通っているんです。
その中で、投資だけでなく石垣島の発展を考えたときに、 文化やアート活動をいれないと長期的に繁栄しないと感じ始めて、 映画祭を始めたんです。
そうやって文化を醸成することへの意識が向いていったこともあり、 最近では、石垣島にある古い製糖工場を買い取って、美術館にしちゃいたいって思ってるんです。
堀越:
面白いですね〜!
Shino:
私がこの数年で一番大きな時間もエネルギーも費やした場所が石垣島だったので、 改めてこの場所に関わったことの意味とかを考えてみると、 石垣島でそういった文化や歴史、芸術に関連した活動ができたらと思っています。
オンラインサロン 〜生きていくための健康サプリ〜
堀越:
Shinoさんは、こういった(スケールの大きな)話をしていることが多いので、 他のサロンメンバーからも「Shinoさん、すごいよね!」といった感想が出てくるんですけど(笑)、
サロン立ち上げ初期から参加していただいてますよね?
Shino:
そうです、2020年の7月からですね。
何かで探して、メルマガに登録して、そこがきっかけになって入会しました。
堀越:
1日3万円で、対面でやっていたときですね。
Shino:
そうです、少しハードルが高いなと思っていたところ、 メルマガで真鶴の彫刻祭のツアーの募集があって、そこで初めて。
堀越:
ちょうど2年ほど前になりますよね。
そこで2020年コロナ禍で始めたオンラインサロンに入っていただいて、どうですか?何か変化や感想はありますか?
Shino:
変化っていうと、特にないんですけど、わりと無理なく続いているので、価値を感じてるんだと思いますよ。
堀越:
(笑)
Shino:
多分、何か必須なものがあるんだと思うんですよ。
生きていくための健康サプリみたいな。
何となく、長くなるんじゃないかなと思っています。
堀越:
(笑)
Shino:
今日も函館から朝帰ってきて、分刻みのスケジュールなんですけど、 平日に他をおいてもこのインタビューを入れさせてもらいました。
そんなことからも、優先する価値があるんだと思います(笑)
言い方あれですけど(笑)
あと、勉強している感じがすごくある!
堀越:
私がShinoさんを見ていると、すごいナチュラルにその場にいらして、他のメンバーから一目を置かれている。
そして、一つ一つ疑問に思ったことを紐解きながら、知的好奇心を満たされているなと感じています。
私自身、毎回のセミナーの出来をチェックするのに、Shinoさんの反応を見ながら判断している部分があります。
Shino:
(笑)
堀越:
(笑)
このサロンという場に良い緊張感と風を吹き込んでくださっていると思って感謝しています。
Shino:
Webなのにね(笑)
堀越:
そう、Webなのに(笑)
サロンの母だから。 そういった点でもShinoさんの存在はとても大きいなと感じていて、感謝しています。
現在、サロンも20数名になりましたが、どういったメンバーが多いと感じられていますか?
Shino:
やさしい人が多いなって思います。
受容っていうかな、そういうことができる人が多いと思います。
Zoomなのに(笑)
「聞いて聞いて!」っていう人よりも、人の話を一旦聞ける、っていう人が多い。
やさしさってそういうことなのかなって思ったり。
でも、啓さんってとんがってるじゃない?
堀越:
(笑)
はい、そうだと思います。
Shino:
俺についてこい!って言う部分もあるタイプだと思うんだけど、実際のサロン受講者はドMなわけでもなくて。
堀越:
Shinoさんのその表現がドSですよね(笑)
Shino:
私は直球勝負になってますね、英語しゃべる環境にいるから。
主語の次に述語を早く言わなきゃっていう癖がある。
堀越:
S Vですよね(笑)
(※S=主語、V=動詞)
Shino:
そう、もうV,V,Vっていうね!早く結論言って!っていうね。
堀越:
そういう(外資系という)環境でお仕事されてるので、それは身に付きますよね。
Shino:
そうですね。それは置いておいても(笑)、サロンはやさしい人が多いです。
あとはやっぱり、アートだからっていうのも関係あるのかなと思いますよ。
堀越:
そうですね、Shinoさんも言い方はV、V、Vっていう感じではあると思うのですが、 とてもやさしい方だなと思っています。
実は、Shinoさんがサロンインタビュー4人目なのですが、 この「やさしい」というキーワードは、ほぼ全員があげているキーワードなんですよね。
そういったことも踏まえて、これからどんな人が入ってきてくれると良いと思いますか?
Shino:
LGBTQの方とか。
「何を言ってもいい」という安全、安心な場というのが大切だと思っています。
その安心、安全が崩されない場所だと良いかなと思います。
予定調和やポジショントークってつまらないじゃないですか。
堀越:
そうですね。そう思います。
安全安心なんだけど、多様性があって、そして、偶発的な帰結に辿り着くような、場所。
それがいいですよね。
Shinoさんを見ていると、「人生って退屈だから、もっと面白くしたい!」っていう感覚が伝わってくるんですよね。
それが、偶発性という驚きを期待しているということにつながるのかなとも思います。
Shino:
占い師みたい(笑)
こうやって言い換えてくれる、しかも安全安心な場で。
これもこのサロンのいいところだと思います。
堀越:
ボクはShinoさんと話していてとても楽しいのが、こういう「抽象度の高い話の応酬ができる」っていうところなんです。
Shino:
私って抽象度が高かったんだって、今気づきました。
堀越:
だから、話が難しいって言われるんです(笑)
本当は、この抽象度の高い話を延々としていたいんですけど、もうこれだけで終わっちゃうから(笑)
Shino:
もう45分経過です。
堀越:
(笑)
少し具体的な話に戻りますね。
このサロンっていう場所、一言で言うなら、どんな場所ですか?
Shino:
私は常にインプットが非常に多いタイプなんだけど、
ここは、アウトプット寄りの場所。 癒される場所。
でも、頭も使うし、刺激も受けるし、なんか新陳代謝している感じ?
目から鱗っていう感覚はないけれど、呼吸するような。
一方的に何かを受けるというよりは、フィルタリングする場所かな。
人となり 〜サロンの母、そして、魔女〜
堀越:
呼吸するように、循環させているような感じですね。
Shinoさんって、いつも「どういう形を世に出していこうかな?」って、
魔女のように、ツボの中にいろいろ入れて、何が出てくるのかなって考えてるような感じですよね。
Shino:
そうそう、「発酵」させてね。
堀越:
発酵させて、生む、っていうのが、ミッションのような。
Shino:
そういえば、以前、松岡正剛さんの編集学校で師範代をしていたときに、
松岡さんにつけてもらった私の教室名が「発酵エピクロス」でした。
(※松岡正剛:現代の知の巨人の一人。編集工学研究所所長、角川武蔵野ミュージアム館長など肩書多数)
(※エピクロス:古代ギリシャの哲学者。精神的快楽主義を主張)
堀越:
(笑)
Shino:
良いものって、出したり、問うたりする「タイミング」が大切。
タイミング悪いと葬り去られちゃうし。
だから、待つっていうよりも「発酵させる」っていうね。
熟すまでは、待てるんです。
堀越:
ヴィンテージワインみたいですね。
寝かせておいて、一番良いときに飲む、みたいな感じですよね。
Shino:
そうそう。すごいコンセプチャルトークになってるけど(笑)
堀越:
(笑)
今日、思ったのが、「魔女」みたいな感覚。 アルケミスト、錬金術みたいな、もしくは、 異分野同士を結合させていく、シュンペーターの新結合みたいな科学者のような。
でね、そんなイメージからも、Shinoさんって、一見するとドライだと思われやすいと思うんですけど、
でも、私は、とても人間的なウェットの部分も感じてるんです。
ご自身ではどう感じられていますか?
Shino:
ドライだったらもっと楽だろうなと思います。
だから、ドライではないです。 人間愛は強いと思います。大きな意味で、母性。
動物は言葉が通じないから(笑)
子どもも苦手。二人産んでるけど(笑)
堀越:
めっちゃわかる!(笑)
サロンメンバーともすごく平等に接している様子が見受けられるので、この質問をしたんですよね。
Shino:
フェアであること、っていうのはいつも意識していると思います。
私は三姉妹の長女で、下の二人が双子なんです。
均等にというのは3歳ぐらいから意識していた記憶もあるし、 親もリベラルだったので「女性だから」とか、そういう観念があまりないと思う。
堀越:
とても愛情深い方だと思っています。これからもサロンの母としてよろしくお願いいたします。
さて、あっという間ですが、最後の質問です。
2年ほどお付き合いさせていただいてると思うのですが、私ってどんな人ですか?
Shino:
書き言葉の方が攻めてる気がする。
文字から出てくる印象と、サロンを回してるキャラクターが違うと思います。
堀越:
へぇー!どう違いますか?
Shino:
書くという行為は、とても凝縮に向かっているなって感じがします。
堀越:
普段、回してる時は軽い。
Shino:
そう、かなり違う。
あと、アートの人って感じじゃないんです。
なんか、高次元にいて、たまに降りてくるっていうか。
宇宙人じゃないんだけど、なんか「空間の人」っていうか。
関係ありますかね?彫刻扱ってるからとか。
堀越:
空間を扱う人って、やっぱ多元的に物事を考える仕事なので。
Shinoさんも私も、 「何をどうやって配置するか?」とか「空間のどの部分にエネルギーを当てるか」みたいなことを考えるので、 その結果として、用いる概念や言葉が重くなってくると思います。
Shino:
そういうことをロジカルにさらっと説明するっていうのが、すごく啓さんらしいです。
それが1番のエッセンスかなー。
すごく軽そうなのに、「お見それしました(頭下げちゃう)」みたいな感じになるっていうね。
堀越:
最後にいただきました!ありがとうございます!(笑)
とても楽しくてあっという間で時間オーバーしてしまいました。
今回はお忙しい中お時間いただきましてありがとうございました!
またぜひ対談させてください。
Shino:
いいえー、こちらこそー。ありがとうございました。
2021年6月10日
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