アーティストプロデュースを行う中で、
特にクライアントから喜ばれ、ブランディングにとって重要なことのひとつに、
「アーティストや企業等のWebサイトをプロデュースすること」
があります。
インターネットの発達と共に、
個人がWebサイトを持つことが当たり前になってきました。
また、メルカリ等のC to Cの市場発達や、フリーランスや副業の増加などにより、
オンライン経由での物品販売が当たり前になってきています。
これは、高額商品とされる「アート」にも同様に当てはまります。
今回は、「一人1以上のWEBサイト保有」が当然となる中で、
さらに重要性を増してくる「WEBプロデューサー」という仕事についてご紹介すると共に、
Webプロデューサーの仕事がなぜアーティストプロデュースと関係してくるのか、
について解説していきたいと思います。
Contents
Webプロデューサーとは?
Webプロデューサーとは、一言で言えば、
「Webサイトの全体設計を行う人」
です。
具体的な仕事としては、以下のようなことを行います;
・Webサイトのコンセプト策定
→ 「誰に、何を、どのように届けるか」を決定
・コンセプトに基づくウェブサイトデザイン決定
→ 「トーン&マナー」「ブランドイメージ」の設定
・Webサイトの役割と目標設定/「PDCA」を俯瞰的に指示
→ ウェブサイトのPVやユニークユーザー数などのデータ(成果)を見ながら、継続的に改善を実施
このように、「Webサイト」を総合的に検討していきながら、
Web上での成果を上げていく責任主体としての役割を果たします。
WebプロデューサーとWebディレクターの違い
このように説明すると、
「Web”プロデューサー”とWeb”ディレクター”はどのように違うの?」
と言われることが多々あります。
この違いをシンプルに言えば、
Webプロデューサーは、
「全体の構想をヒト・モノ・カネ・情報・時間から俯瞰的に見る役割」
であり、
Webディレクターは、
「プロデューサーの構想の元、実際にWebサイトを形に落とし込んで運用していく役割」
と言えるかと思います。
つまり、
●Webプロデューサー=全体のプランナー ●Webディレクター=実際に作成、運用していく人
と言い換えられます。
Webプロデューサーとアーティストプロデュース
では、私たちアーティストプロデュースを行うものと、
Webプロデューサーとはどのように関係してくるのでしょうか?
結論から言えば
「Webサイトはアーティストの”名刺”であり、
ブランディングに資する、もっとも力を入れるべき媒体のひとつ」
であることから、
「アーティストを担当するプロデューサーが
Webサイト制作をプロデュース出来ることは”不可欠”である」
ということです。
Webサイトはあくまで、アーティストや企業等を紹介していくための「1つの手段」です。
つまり、
Webプロデューサーという役割 < アーティストのプロデューサーという役割
であり、Webプロデューサーはあくまで「プロデューサーのひとつの役割」
と言い換えられます。
例えば、アーティストの作品をWeb上で販売し、
プロモーションしていくのが当たり前の時代に、
販売経路を「リアルな店舗」だけに求めるのはあまりに旧来的な考えですが、
「Webサイト上の店舗」と「リアルな店舗」をうまくミックスしていくことにより、
アーティストの価値を高め続けていくことが求められます。
つまり、
Webサイト”だけ”をプロデュース出来たとしても、
アーティスト全体としての価値向上には繋がりません。
むしろ、リアル店舗とWebサイトのイメージがかけ離れていれば、
ブランドイメージが全体としてチグハグになり、
見る人に失望を与えてしまいます。
このような観点から、
Webプロデューサーという役割は、
アーティストプロデュースの仕事の中で求められる役割の一つであり、
あくまで「全体の中のひとつ」として位置付けられることになるのです。
アーティストや企業が自らを表現するためのWebサイト
以上のように、Webプロデューサーとアーティストプロデュースの関係性については、
切っても切り離すことができない役割とご理解いただけるかと思います。
「良いアーティストには、良いWebサイト」
そうでなければ、アーティストの作品性まで疑われてしまう時代です。
また、企業に目を向けてみると、
これまで売れていた商品が「一筋縄では売れなくなってきた時代」に突入しています。
「ものあまり」の時代となり、安価で機能性やデザイン性が優れた商品が大量に溢れている時代になったからです。
これにより、人々の消費行動は、「モノ消費」から「コト消費」へと移り変わっていっています。
従って、企業やその商品にとって今後ますます重要になるのが、
その「ストーリー性」や「物語性」です。
独自の世界観や価値観、その裏に流れる脈々と続く伝統と革新。
これを消費者の心に響く形で表現できる「アート性」が求められるようになってきています。
つまり、
「企業それぞれのストーリー=アート性」を強く打ち出していくことが、
その企業にとっての「競争優位」となり差別化を牽引する要素となっていく
と確信しています。
従って、今後ますますWebプロデューサーには、
「右脳的な感覚を言語化できる能力や経験」
が求められるようになっていくと考えられます。
「アーティスティックなWebサイト」が増加していくことで、
人々の感性に訴えかけていく。
そして、Webサイトを見ることで「心が美しくなる」ようなサイトが増えていくこと。
今後は「デザイン」を超えた「アート」を、
Webサイトにも取り入れていくことで、
企業が競争優位を継続していくことができる。
そのような時代になるのではないでしょうか。
私もアートと人々/企業を結ぶ存在として、
ビジョンや戦略という上位概念の整理から、Webサイトにまで落とし込んでいくことにより、
見る人々の心を高めていくような仕事やお役立ちができたらと思っています。
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