
オーギュスト・ロダン(1840–1917) 撮影 George Charles Beresford/National Portrait Gallery 蔵






Auguste Rodin
オーギュスト・ロダン
1840–1917/フランス
近代彫刻の父と呼ばれている、ロダン。それまでの彫刻が、神話や偉人を理想化して表すものだったのに対し、ロダンは人体の表面に光と影を刻み、内面の動きを立体で語らせました。日本には大正期に紹介され、白樺派を通じて広く受容されます。日本近代彫刻の出発点は、ほぼ例外なくロダンにさかのぼります。
当社とロダン作品
株式会社SDアートは、フランス国立ロダン美術館の正規代理店として、ロダンの作品を販売しています。同美術館との関係は30年以上にわたります。美術館の管理下で鋳造された正規の作品をお届けしています。
略歴
| 1840年 | パリに生まれる |
|---|---|
| 1864年 | 《鼻のつぶれた男》をサロンに出品、落選 |
| 1875–76年 | イタリアを訪れ、ミケランジェロの作品に触れる |
| 1877年 | 《青銅時代》を発表。生身の人体から型取りしたのではないかと批判を受けるが、この論争が結果として名を広める |
| 1880年 | 国から《地獄の門》を受注。以後、生涯にわたって取り組む |
| 1889年 | パリ万国博覧会にあわせ、モネとの二人展を開催 |
| 1895年 | 《カレーの市民》がカレー市に設置される |
| 1916年 | 全作品・著作権・コレクションをフランス国家に遺贈。死後の鋳造を自ら認める |
| 1917年 | 死去(享年77) |
| 1919年 | パリのビロン邸にロダン美術館が開館 |
作風
ロダンの彫刻は、表面が波打っています。滑らかに仕上げるのではなく、粘土を指で押した跡、削り取った稜線をそのまま残す。そこに光が当たると、影が絶えず動いて見える。静止した金属の塊が、生きているように見えるのはこのためです。
もうひとつの特徴は「部分」の扱いです。ロダンは手だけ、胴体だけ、頭部だけの作品を、未完成品ではなく完結した作品として発表しました。《カレーの市民》の習作である《ピエール・ド・ヴィッサン》が、頭も手もない裸体像として自立するのはその典型です。全体を写すのではなく、身体の一部に感情を担わせるというこの発想が、20世紀の抽象彫刻への道を開きました。
日本では、白樺派の紹介を通じて大正期に受容されました。荻原守衛、高村光太郎をはじめ、日本の近代彫刻家はほぼ全員がロダンを経由しています。佐藤忠良が「西洋の模倣ではない日本の彫刻」を探した出発点にも、ロダンの受容があります。
主な収蔵先
- ロダン美術館(パリ/ムードン)
- 国立西洋美術館(東京・上野)— 松方コレクション。《考える人》《カレーの市民》《地獄の門》
- 静岡県立美術館 ロダン館
- 大原美術館(岡山・倉敷)
※収蔵先は、作品の評価を示す客観的な事実として掲載します。当社が納入した先については、公表の可否を確認のうえ記載します。
エディションと真正性について
ブロンズ彫刻は、ひとつの原型から複数を鋳造できます。そのため「何点まで作ってよいか」「誰が作ってよいか」が、作品の価値を左右します。
死後鋳造について。ロダンは1916年、全作品と著作権をフランス国家に遺贈するにあたり、死後も自らの原型から鋳造することを認めました。したがってロダン美術館が管理・監修して鋳造する作品は、遺志にもとづく正規の作品です。鋳造はロダン美術館理事会の承認のもとで行われ、厳格に管理されています。
点数について。フランスの法規制により、ひとつの原型から12点までがオリジナルとして扱われます。ロダン美術館の場合、その内訳はコレクター向け8点、公的機関向け4点です。作品には「1/8」「3/8」といった番号が刻まれ、これを超えて鋳造されたものは「レプリカ(Reproduction)」として区別され、税率も異なります。
当社の表示方針。当社は、お取り扱いするすべての作品について、生前鋳造か死後鋳造か、エディション番号、鋳造所、証明書の発行主体を明示します。
Works
取扱作品
フランス国立ロダン美術館より直輸入しているロダン作品の一例です。作品をクリックすると詳細をご覧いただけます。




掲載作品は一例です。サイズ・エディション・在庫・価格はお問い合わせください。
