「アートコンサルタント」は、日本ではあまり馴染みのない言葉かもしれません。

欧米では一般的な存在ですが、日本ではいまいちその存在が、

「怪しい」とか「何しているかわからない」

というイメージで覆われていて、実態が見えない部分もあるかと思います。

 

本日は、SDアートのサービスのひとつである

「アートコンサルティング」についてご紹介します。

 

Contents

アートコンサルタントとは?

アートコンサルティングの仕事は一言で言えば、

「アートに関するお悩みやご要望の相談相手となり、解決していく仕事」

です。

 

コンサルタントというと、有名なところでいうと、

マッキンゼーやボストンコンサルティングなどの戦略系コンサルティングなどがありますね。

最近では、デザイン思考で有名なIDEOや博報堂、

また、フリーランスの方などが行っている「WEBマーケティングコンサルティング」など、様々な領域でコンサルタントが乱立しています。

 

このコンサルティングやコンサルタントという英語自体の意味は、

「相談役、専門的なアドバイスを与える」

です。

 

従って、アートコンサルティングとは、

 

「アートに関する専門的な知識を有する者が、アートに関する課題を解決すること」

 

と定義できます。

 

個人や法人の方のお悩みの種類

 

それでは、具体的にどのようなお悩みの種類があるのでしょうか?

アートコンサルティングの対象を、特に、個人や法人の方とするならば、主に、以下のような時系列で悩みが発生してきます;

 

・何をどうやって買えばいいか?

・どこに展示、保管すればよいか?

・どうやって補修すればよいか?

・どうやって売却すればよいか?

 

つまり、

1、作品の購入

・何をどのくらいの値段で、どこで買えばいいのか?

そのクライアントの蒐集方針を定め、今後どのようにアート作品を購入していくのか、一定の方向感を定めます。

その上で、アートマーケットの状況等について調査しながら、実際に作品を購入していきます。

特に、アート作品は真贋の問題がありますので、信頼できる販売元や証明書など、真作を適切な価格で手に入れるために、コンサルタントはアドバイスをしていきます。

 

2、作品の展示

・入手した作品をどこに、どのように展示するか?

手に入れた作品の展示についてもアドバイスします。設置方法から照明、また、キャプションの設置や台座の選定まで、キューレーター的な役割も含めて、方針を定めます。

 

3、作品の保管

・手に入れた作品をどのように保管するか?

アートはさまざまな素材からできています。こういった点からも、保管には特殊な条件のもと行わなければ、劣化が損傷が発生してしまう可能性が高くなります。この点を考慮しながら、適切に保管できる場所や方法を検討・実行していくことも重要な仕事になります。

 

4、作品の補修

・どうやって作品を直したらよいか?

作品が劣化や損傷してしまい、直すことが必要になる時があります。作品の価値に影響が出る問題ですので、早急に対応する必要があります。症状に合わせて、修復の専門家を選定し、速やかに修復するなど、対応を実施していきます。

 

5、作品の売却

・いつ、いくらで、作品を売却すべきか?

作品が手元を離れるときは、「4つのD」の時と言われています。

Downsizing:規模を縮小するとき、すなわち、業績の悪化や損失の増大による補填のために、アートを売却するということです。

Debt:負債の精算のため

Divorce:離婚した時

Death:亡くなった時

 

こうやってアートは巡っていきます。このような人生のネガティブ期を迎える前に、予防的に、普段から対策を検討していくことが求められます。これは、法や税の面と大きく関わってくる部分ですので、こういった面を含めて対応できることが、アートコンサルタントに求められます。

 

以上です。

アートはあなたの財産になる「資産」としての側面を持ちます。

このような点からも、その取得や売却、維持・管理には専門家を充てることが望ましく、欧米ではこういった専門家を付けるのが当たり前です。資産家の人々のアートに関する問題解決の相談役として、活躍しています。

日本ではまだまだ「怪しい」とか「意味がわからない」と思われてしまうかもしれませんが、今後、アートマーケットが成長していくに伴い、その存在が当たり前になっていくことを、期待しています。

 

私たちSDアートもこのようなアートコンサルティングを行っています。

特に彫刻作品が得意分野です。

具体的には、オーギュスト・ロダン、アントワーヌ・ブールデルなどの近代のブロンズ彫刻作品〜日本人彫刻家の佐藤忠良や、現代アーティストとして有名な草間彌生さんなどの作品を取り扱っています。

欧米を中心に彫刻作品を探索するためのネットワークを持っているため、

立体作品を中心とする国際動向などにも詳しく、作品の探索などが可能です。

海外との作品の売買は様々な面で複雑です。

 

従って、信頼できるエージェントを介した取引が必ずといって求められます。

 

また、蒐集した作品を展示することなどを目的とした「美術館の設立」については、宮城県の塩竈にある菅野美術館などの設立コンサルティングについての実績などがあります。

http://www.kanno-museum.jp/

 

中長期的なパートナーとして、あなたのお悩みを解決します。

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