イタリア・ミラノ在住の日本人彫刻家の長澤英俊。
日本ではあまり知られていないかもしれませんが、2009年-2010年にかけて、日本の美術館5館で全国巡回展を行い、美術ファンの間では非常に高い評価を得ました。
弊社顧問は、この日本巡回展の全体のオーガナイズを行い、私たちもとても親交が深い作家です。
今回は、この長澤英俊を紹介します。
Contents
彫刻家・長澤英俊とは?
1940年中国黒龍江省生まれ。現在は、イタリアミラノに在住しています。
大理石やブロンズといった素材を用いた、とても重厚で哲学的、ミニマルな表現へと昇華された作品は、見る人を静かに圧倒する魅力を持っています。
自らの彫刻表現を追究し世界を放浪していった結果、30歳を過ぎた頃から、現在も見られるような大理石やブロンズといっ た素材を用いた表現へと向かい始めました。
それらの作品はヨーロッパで高く評価されるようになり、ヴェネツィア・ビエンナーレや ドクメンタといった主要な国際展でもたびたび紹介されてきました。
2009年には、初となる日本巡回展「オーロラの向かう所」が、
川越市立美術館、埼玉県立近代美術館、国立国際美術館(大阪)、神奈川県立近代美術館(葉山)・長崎県美術館
と全国5箇所を開催しました。
長澤英俊が戦後、黒龍省から日本に帰国後、親族をたより埼玉県の川越で生活を始めましたが、
そのような繋がりもあり埼玉県内3箇所(遠山記念館でも展示)を皮切りとする巡回展が実現しました。
当時、私はまだ企業勤めのサラリーマンでしたが、
埼玉県立近代美術館での展示の様子は、はっきりと覚えています。
それだけ衝撃でした。
カタログやポスターなどの表紙にもなっている展示作品ですが、本当に素晴らしい光景でした。
当時のカタログについては入手することができますので、様子をご覧になりたい方は是非以下よりお買い求めください。
長澤英俊「オーロラの向かう所」カタログ購入はこちらから
長澤英俊の作品
素晴らしい作品の数々です。まだまだありますが、順次ご紹介していきたいと思います。
長澤英俊のコミッションワーク・日本
弊社の顧問である堀越誠が、国際展示場駅周辺で携わったコミッションワークの設置のプロジェクトがあります。
国際展示場駅前に、一際目を引く「ノコギリ」をご覧になったことがあるかと思いますが、この一連のプロジェクトです。
このプロジェクトの作品のひとつとして、
長澤英俊の作品を設置することになりました。それが以下の作品です。
空間と一体化していて分かりにくいかもしれませんが、
このプロジェクトの作品のひとつとして「七つの泉」というタイトルで設置されました。
是非、ご覧になってくださればと思います。
日本人の彫刻家の重鎮とも言える存在の長澤英俊。
今後もこのような素晴らしい日本人彫刻家の作品が日本各地で見ることができるような機会を作っていけたらと思っています。
長澤英俊作品の販売について
ご紹介してきた長澤英俊ですが、作品の販売も行っています。
ご興味ある方は是非お問い合わせください。
長澤英俊・略歴
1963年 多摩美術大学インテリア/デザイン科卒業
1993年 個展「天使の影」(水戸芸術館)、Art in Japan Today 1985-1995(東京都現代美術館)、個展「天の井戸」(小原
- 流会館,東京)、個展「京の町家」(小西ギャラリー,京都)
1995年 新宿アイランドに《プレアデス》制作、 東京国際展示場に《七つの泉》制作