最近よく問われるようになってきたのが、
「アートとデザインの違いってなんですか?」
という話。
特に、Newspicksなどの「意識高い系メディア」で、
このような議論が多くなっている気がします。
実際に私がこの二つの違いについて、上記のメディアで論じたところ、私のコメントがバズって1位となりました。
■クリエイティブは「ビジネス」と「アート」の関係を最適化できるのか
早速、結論からいうのであれば、
「アート」と「デザイン」の違いは、以下の通りと思っています;
アート=問題提起
デザイン=問題解決
詳しく見ていきましょう。
Contents
アートとデザインの違いとは?
アート&デザインの違いと本質
アートは、問題「提起」
デザインは、問題「解決」
つまり、
アートは、Whatを見つけ出すチカラ
デザインは、Howを考案するチカラ
だから、両方セットで、最強。
問題提起して即座に解決できる。
これがアート&デザインの本質であり、役割。
「アートの役割は問題提起」
これに対して、「デザインは、問題解決」
そして、
アートは「問い」であり、デザインは「答え」
という意見もあり、とても面白かったです。
私なりにもう少し噛み砕いてみると、
アートの本質というのは、
「社会的に歪みがあるところを見つけ出し、 それを世の中に問うこと」
です。
例えば、
LGBTや男女平等社会の実現といったジェンダーの問題や、
トランプ政権に対する自由への糾弾などが挙げられます。
こういった問題をいち早く「アート」により表現を行い、社会に対して問題提起すること。
このように、
「まだ問題として認識されたり、フォーカスされていないけれど、
多くの人が苦しんでいたり、おかしいと思うこと、ゆがんでいること」
を世の中に提起していくこと。
これがアートのチカラであり、役割だと思っています。
このアーティストなりの問いかけを社会に対して行っていくことにより、
社会に問題を提起すること。
これにより社会に賛否を生み出すことで、
「問題を顕在化させること」。
これこそが、良いアートによって可能なことです。
一方で、「アートはただの自己表現」であることも間違いありません。
しかし、「良いアート」とは、その自己表現を通じて、社会や世界に対して「問題を提起することができる」。これが、アーティストの役割であってほしいなと、個人的には、思っています。
アート&デザインの組み合わせが最強である理由
そして、この顕在化した問題に対して、
具体的なアプローチを行っていくことこそが「デザイン」という表現です。
問題提起に対して「答えを提示すること」で理想と現実のギャップを埋めていく。
従って、「アート&デザイン」がセットで機能することにより、
問題提起〜問題解決までを一気に行うことができる。
これこそが、これからの時代に求められる「アート&デザイン」の大きな役割なのです。
私たちSDアートという会社が果たす「アート&デザイン」を用いた社会の問題解決
アートとデザインの違いについて、ご紹介してきました。
私たちSDアートの仕事は、
このようなアートとデザインを用いて、
社会へ問題提起し解決していくことをサポートする仕事になります。
具体的には、
・芸術祭を企画し、文化資源を発掘・提示することを通じて、その自治体の魅力を高めていくこと
・素晴らしいアーティストの展覧会を企画開催することを通じて、多くの人々に作品の魅力を訴求し鑑賞していただくことにより、精神的な豊かさや意識の成長を促進していくこと
・ウェブサイトやチラシ、ポスターなどの販促物や広告等について、一流のデザインを制作することを通じて、企業や商品ブランド価値を高めていくこと
このようなことを行ってきました。
これからの時代、ますますモノが売れにくい世の中になっていきます。
そして、そのような時代のキーとなるのが、
「美に対する精神性の高さ」
であり、
「本当に美しい物しか残っていかない世界」
です。
コンテンツの素晴らしさはもちろんのこと、
デザイン性やアート性、そして、その中身に宿る「精神性」を的確に表現し、
お客様の美意識に訴えかけるような「感性」こそが、次代に必要な「武器」となるのです。
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なお、以下の記事も関連してお読みくだされば理解がさらに深まると思います。
お時間あれば是非お読みいただけますと幸いです;
アートコンサルタントの仕事 | SDアートがお役に立てること