展覧会の開催方法について、検索1位になっている弊社の記事があるため、

最近よく問い合わせをいただくのが、

 

個展や展覧会の開催方法

 

です。

 

「大体の予算を教えて欲しい」

「どんな場所でやったほうがいいか教えて欲しい」

「どうしたら集客できるか、相談にのってほしい」

 

など、みなさん悩みや課題を抱えているご様子です。

私もこれまでいくつかの個展を全体プロデュースしてきました。

例えば、

5日間で4000名弱の動員を果たした個展や、集客のみの支援を行った個展で、1週間で700名以上を動員したりという実績があります。

あまりこういったことを仕事として行っている人が少ないこともあるかと思いますので、

この記事が多くの方に、少しでもお役に立てたらと思います。

 

ただし、最初にお断りしておくと、

今回は、「美術館が主催する形での展覧会」のケースは除きます。

 

あくまで

「自主的に個展を開催しようと思い立ち、実現するにはどうしたらよいか」

というケースを対象にしていますのでご了承ください。

 

※もし美術館での展覧会(巡回展含む)について知りたい方は、以下の過去記事をご参照ください;

【SDアートの事業】展覧会企画の仕事とは?

 

では早速まずは全体から見ていきたいと思います。

 

 

個展を開催するまでの全体像

 

上の図が全体図となります。

 

●STEP1:目的・目標を設定する

なぜあなたは個展を開催するのですか?目指すべき個展時・個展後の姿はどんな姿でしょうか?

そのような状態を達成するためには、どんな目標を設定すればよいでしょうか?

 

●STEP2:制約条件を洗い出す

ヒト・モノ・カネ・時間などの制約条件を洗い出し、目標を達成していくための方法を検討。

制約条件から何ができるか、どうしたらできるか、について検討していきます。

これが個展を成功に導く「戦略」と言い換えられます。

 

●STEP3:全体プランと実行

上記戦略を元にして、実際に細かいタスクやスケジュールに落とし込んでいきます。

そして、それを次々と実行に移していきます。

 

大まかに以上のステップを踏みます。

次項から、Step1から細かく見ていきます。

 

STEP1:目的と目標を設定する

STEP1:目的・目標を設定する

・なぜあなたは個展を開催するのですか?目指すべき個展時/個展後の姿はどんな姿でしょうか?

・そのような状態を達成するためには、どんな目標を設定すればよいでしょうか?

 

この質問に明快に答えることができると、

全体がスムースに流れ始めます。

 

逆にこの質問に対して曖昧な回答に終始するようであれば、

個展をやる意義については不足していると言えるかもしれません。

 

私が個展をプロデュースする際は、作家やアーティストとこの部分を徹底的に対話してつくりあげていきます。

そして、この「キーコンセプト」を元にして、

「メインビジュアル」や「メインメッセージ」、そして、「個展構成(キュレーション)」にまで踏み込んでいきます。

このステップを十分にやるかどうかによって、個展の成否が左右されると言っても過言ではありません。

従って、しつこいようですが、

 

・なぜあなたは個展を開催するのですか?目指すべき個展時/個展後の姿はどんな姿でしょうか?

・そのような状態を達成するためには、どんな目標を設定すればよいでしょうか?

 

この質問に答えられるように自らの考えをまとめていくことが非常に重要です。

是非やってみてください。

 

 

STEP2/STEP3:制約条件を洗い出し、個展概要を決定する

上記の目的・目標を設定したら、具体的に個展を開催するためのステップを踏んでいきます。

「個展を開きたい!」と思ったとしても、多くの「制約条件」を皆抱えているはずです。

その中でも最も大きいのは「お金」でしょう。

この項では、

 

・具体的な個展内容の検討方法

・個展開催場所の候補

・集客方法、そして、

・これらの制約条件となるお金(予算)

 

の部分について詳しく解説していきたいと思います;

 

■Product:個展内容の検討

展示する作品を決めます。

個展をやりたいと思うということは、展示したい作品が何かしらあるはずです。

従って、この部分が最も手をつけやすい部分であり、悩まずにできるでしょう。

主に以下の4つ程度の種類の展示があります;

 

① 版画や絵画、書などの平面作品

② 彫刻や陶芸などの立体作品

③ 映像や音楽等を使用したインスタレーション作品

④ 上記の3つを融合した展示

 

まずは、自ら出品したい作品を選定し、

どのくらいの作品数や規模になるのかを検討していきます。

この記事を読んでいらっしゃる方は、大きく分けて以下の2通りの方がいらっしゃるかと思います。

 

●あなたが作家/アーティストの場合

作品の総数や新作数、そして、今回の展示で何を目標として展示したいかなどがおぼろげに見えていると思いますので、それを実際に書き出したりして具体化していくことをおすすめします。

また、現在制作中の「最新作」もあるでしょうから、個展開催までにどれくらいの作品点数が出来上がってくるかもおおよそわかるかと思います。

 

●あなたが個展を依頼されたり、個展を企画する側の場合

例えば、

・海外の作家の作品を日本に持ってきて展示することを考えている

・作家の遺族や関係者などに頼まれて個展を考え始めている

・企業や自治体から個展の開催について相談されている

など、どんな作品(作品種類)が、どれだけあるのか(総点数)を把握していない場合、

これを最初に行ってください。

具体的には、作品リストを作成し、吟味していくことが必要です。

作品リストには、作品写真/タイトル/サイズ/制作年/素材/などが整理されている状態にします。

その上で、会場の規模や予算と照らし合わせて、出品作品を足したり削ったりしていくことになります。

当初の段階では大まかに出品数を調整するだけでよいですが、

個展の半年前までには「メインコンセプト」を決定し、

作品の展示方法(キュレーション)を検討しておくことが望ましいです。

これらを決めないと後ほど解説する集客部分で使用するメインのデザインや、

ホームページの構成などが曖昧になり、統一感の無いイメージとなってしまいます。

 

■Place:展示場所の検討

おおよその作品点数と規模を決める、もしくは逆に、展示場所を決めることで作品点数が決まってきます。

展示場所としては以下のような場所が考えられます;

 

①銀座や東京などに多い「貸画廊」という場所

②自治体が運営する「公民館」「●●センター」などの公の場所

③美術館や博物館の貸しスペース(美術館等の貸しスペース)

 

各場所のメリット・デメリットは、以下の通り整理できます;

 

①貸画廊

●メリット

・人通りが多い場所で宣伝効果が高い場所を確保できる

●デメリット

・場所によるが、一等地はレンタル費用が高い

 

②「公民館」「●●センター」などの公の場所

●メリット

・レンタル費用が安価

●デメリット

・その土地(都道府県市町村)に在住している場合のみ利用可能なケースが多い

・安価で手軽に利用できるため、競争が激しく抽選等となる場合が多い

 

③美術館や博物館等の貸しスペース

●メリット

・美術館というブランド

●デメリット

・レンタル費用が高額

・人気が高く、確保するのが大変

 

いずれの場合も、予算、広さ、期間を鑑みて決定していくことになります。

 

 

■Promotion:個展集客方法の検討

次に、内容もだいたい決めて、場所も決めたけれど、お客さんをどうやって呼ぼうか?

と考え始めることになるでしょう。

 

一か八か開催した結果、

 

「結局、個展に誰も来ない!」

 

となってしまっては、何のために個展を開催したのか・・・となってしまいます。

従って、集客は非常に大切です。

集客の方法は後ほど細かく見ていきますが、

その大前提となる概念である「既存顧客」と「新規顧客」についてご紹介していきます。

これを先に見ておくことにより、集客方法に対する理解が深まっていきます。

 

1.既存顧客とは?

自分の作品に興味があることがわかっていて、

過去に個展に来てくれたり、作品を購入したりしてくれている人を指します。

 

もっと具体的に言えば、

 

過去に個展に来てくれた人

・ファンクラブ等の特別会員

・作品を購入してくれたコレクター

・フェイスブックやツイッター、インスタグラムなどのSNSで繋がってるファンの人

 

などです。

このような方々は喜んであなたの個展に来てくれる可能性が高いでしょう。また、このような人が新しい人を連れて来てくれたりします。

 

2.新規顧客とは

あなたやあなたの作品のことを知らない人たちのことです。

個展を成功に導くには、この「新規顧客」をいかにして獲得していくかが非常に重要です。

つまり、

「全くあなたのことを知らなかった」→「知ってもらい、興味を持ってもらう」

という状態へと変化させ、さらに、

「興味」→「個展へ来てもらうという”行動”」へと移行させることが必要となります。

 

ということで、2つのお客様の考え方があることがわかりました。

では具体的にどのようなプロモーション方法を検討していけばよいでしょうか?

既存顧客と新規顧客の2つの側面からその方法をご紹介していきます。

 

 

●既存顧客へのアプローチ 〜既存顧客への3つのアプローチ方法〜

 

①友人・知人に声をかける

【ポイント】

・近親者や友人などを中心に「実行委員会」や「後援会」を組成する

・この組織を中心に、個展運営や集客等を手伝ってもらう

 

手伝ってくれそうな友人や知人、そして、家族などに声をかけること。これを最初に行うと良いでしょう。

このような「コアな応援者」を中心として、運営を手伝ってくれたり、人を積極的に呼んでくれたり、ポスターやチラシを配ってくれたり・・・というように、活動の輪を広げていくことが非常に大切です。

まずはこのような人たちを中心に「応援団」や「実行委員会」といったグループを組成するなどして、応援してもらえる体制をつくっていきましょう。

 

②過去の個展来場者の住所にチラシやDMを案内を送る

【ポイント】

・デジタル時代だからこそ、チラシやDMを送るのは有効

・年齢層が高い人はとりわけ、この方法が有効

 

過去に個展を開催したことがある方であれば、芳名帳やリストなどが残っているかと思います。

これが作家にとっては一番の「財産」です。

この方々に対して、ダイレクトメールやチラシなどを送ることで、個展来場を促す。

特に今の時代、メールやラインなどで要件が済んでしまう場合が多いですが、

このようにハガキやDMを送る方法は、インパクトがあります。

特に年齢層が高いファンの方々が多い場合、マストです。

 

③メールやSNSを活用して個展情報を発信する

【ポイント】

・メールアドレスは未だに重要な顧客リスト

・しかし、迷惑メールによる不達もあるため、Line@などのSNSツールも活用する

 

メールアドレスやSNSを活用します。

個別にメッセージを送ってもよいでしょうし、一斉メールを送信するためのシステムを使ってもよいと思います。メール配信システムはとても便利なので、こちらを活用するとよいでしょう。例えば、Benchmark e-mailなどは非常に使いやすいメール配信システムかと思います。

しかし、メール送信については大きな問題があります。それが「メールの不達が多くなってきている」ということです。

スパム対策として、特にG-mailやYahooメールなどのフリーメールアドレスへの送信については、迷惑メールフォルダに振り分けられる可能性が高まってきており、そのため、メールが届かないということも結構頻繁に起こってきます。

従って今この対策として有効になってきているのが、「Line@」です。こちらも合わせて活用することにより、メッセージの到達率を上げていくことが重要です。そのほかには、FacebookメッセンジャーやTwitterのダイレクトメールの機能なども使えるかもしれません。

 

さて、

ここまでの①〜③の方法については、「既存顧客」へのアプローチということもあり、

もうすでにある程度の数のファンとつながっていたり、

過去に何度も個展を開いていたりと、

「キャリアを積んできた方」にとって有効な方法であり、当然すぎる方法とも言えます。

 

この既存顧客層が多ければ多いほど、個展集客を成功させるのは難しくないでしょう。

しかし、これまで積み上げてきた「財産」がない場合はどうしたらよいでしょうか?

つまり、新規顧客に個展に来てもらうにはどんな方法があるのでしょうか?

 

●新規顧客への6つのアプローチ方法

「友人や知人に告知するだけでは、集客ができない。個展を開いても誰も来てくれない」

この課題をクリアしていくには、新規顧客へアプローチしていく必要があります。

 

④既存顧客(スーパーコネクター)に連れて来てもらう

最もコストがかからない方法のひとつです。

例えば、

・「お友達をつれてきてくれた場合は入場料割引!」

・「5人以上の友人を連れて来てくれたら、オリジナルグッズを人数分プレゼント!」

などのプロモーションを実施することです。

このような「人を呼んできてくれる人」というのは個展を開催する人にとって大変ありがたい存在です。

世話好きなおばさまや、所属しているコミュニティの長、セミナーの先生などの中心人物が必ずあなたの周りにいるはずです。

このような人を「スーパーコネクター」と言います。

このスーパーコネクターを有効に巻き込むことによって、

「新たにファンになってくれる可能性が高い新規顧客」

を連れて来てもらうようにするのです。

このような「中心人物=スーパーコネクター」に対しては日頃から信用をつくるように密に連絡をとり、積極的にアプローチしておくとよいでしょう。

 

⑤場所を貸してもらったところに相談して顧客リストなどを貸してもらう

もうひとつは、個展を開催する場所の担当者に相談して、「顧客リスト」を使用させてもらうことです。

例えば、あなたが画家で、絵画の展覧会をやりたいという場合、「絵画を展示するのにふさわしい貸画廊」を選定するはずです。

その貸画廊が、これまでの展覧会等を開催して保有している「来場者のリスト」を持っていることがあります。その画廊が持っているメーリングリストだったり、住所録だったり。

このリストを使用させてもらえる場合、これをもとにしてアプローチを行うことにより、あなたにとっての「新規のお客様」が来てくれる可能性が高まります。

ですので、場所を借りた場合、担当者等に相談してみることで思わぬ援軍となるでしょう。

 

⑥チラシを配布、設置したりポスターを貼る

目新しくはない方法ですが、その効果は未だ高いです。

このチラシやポスターは、「数をばらまく」ことが非常に大事ではありますが、それ以上に最も重要なことがあります。

「デザイン」です。

「何を当たり前のことを」と思うかもしれませんが、

「見た目が9割」です。なので、「ビジュアル・デザイン」はとても重要です。

いくらたくさんのチラシやポスターをばらまいても、このデザインが悪いと人は来ません。

では、このデザインはどのように行えばよいでしょうか?

最も良いのは当たり前ですが、「プロのデザイナーに頼む」ことです。

活躍している人ですとだいたい最低でも1ビジュアル5万円〜と思っておいた方がよいかと思います。

もしこのような金額をかけることができないのであれば、「自分でやる」若しくは「知人に安くやってもらう」という方法になるでしょう。

私がプロデュースした個展では5日間で4000名弱の方に来場していただきましたが、

この「デザイン」こそが成功の一番の鍵になったと確信しています。

従って、この点にはお金を投資すべきです。

その上で、考えらえる場所全てに、このチラシやポスターを配布し貼り付けていくことです。

その時のコツは、

・会場周辺は特に重点的にポスターとチラシを設置する

・人通りが多い場所、特に、書店や公民館、ホールなどの出入り口は狙い目

・チェーン店ではない地域密着型の店舗

・ホテル

・駅前

などを中心に付近を徹底的に調べ上げることです。そして個別に電話等で設置を依頼していきます。

実は、このように設置依頼をしていく際に、質が低いデザインだと、設置場所に拒否されることがあります。

逆に言えば、そのチラシやポスターデザインが美しかったり、人の目を引くものであれば、設置する側の人たちにとっても「ぜひ、喜んで置かせてもらうよ!」という好意的な反応になっていきます。

結果、ほかの場所を紹介してくれたりすることにも繋がります。

これを地道にやっていくことで、動員数が大きな差になっていきます。

 

⑦インターネット広告を出す

「広告」と聞くと、「え、そんな予算ないよ!」という反応がかえってきそうですが、

この時代、SNS広告やGoogle/Yahooなどのリスティング広告は、数百円から可能な時代です。

ここではこの少額の予算でも広告が可能な媒体に絞って、個展集客を紹介しますが、

このインターネット広告を行う前提として、

「WEBサイト」の制作が必要となります。例えば、

 

・自分のアーティストとしてのサイト

・期間限定で制作するランディングページ

・ブログなどの通常のWEBサイトよりもカジュアルなもの

などの「お客様が詳しい情報を網羅的に理解できるWEBサイト」が必要になってきます。

その上で、以下の広告を行っていくことで、個展の集客につながっていきます;

 

・Google/Yahooリスティング広告

・Facebook広告/Instagram広告

・Twitter広告

・Line ad

・Youtube広告

 

それぞれに特徴がありますが、特にオススメは、

「Facebook/Instagram広告」

です。

Facebookの利用者は年齢層が高めの人が多いのが特徴ですが、

基本的には本名で登録され、年齢や職業、趣味や好みなどが判明しています。

このような情報を元にして広告を流すことができるので、

やみくもな広告掲出ではなく、「適切なターゲットに向けた広告の露出」が可能になります。

従って、非常に費用対効果が高い広告となりやすい傾向にあります。

うまく行けば、ワンクリック10円程度の費用で新規顧客に来ていただくことが可能になります。

 

⑧その他広告を出す

インターネット上での広告掲出以外にも、例えば、

・駅広告

・電車内広告

・雑誌、新聞広告

・テレビ広告

など、様々な広告の種類があります。

ご存知の通り、こちらは非常に高額です。

例えば、駅にポスターを掲出する場合、駅にもよりますが、1週間で数万円〜ということが一般的です。

また、電車内のつり革広告などは更に高額で、路線にもよりますが、1週間で数十万円からとなります。

ただし、その分、効果も非常に高い場合が多いです。

プロモーションミックスのひとつとして、これら広告に対して投資することは、予算を組めるのであれば、積極的に検討していくべき種類の広告となります。

 

⑨プレスリリースを出す

「プレスリリース」は是非行うべき施策のひとつです。

個展の概要文章を書き、雑誌やテレビ番組等のメディアに対してリリースを行っていきます。

これを行うことにより、

うまくいけば、アクセス数が多いインターネットメディアや、雑誌、テレビといったマスメディアに出演することができます。

影響力が大きな番組であれば、数分出演しただけで、数千人の人々が押し寄せることにもなります。

このように取り上げてもらうには、結構な文章作成のテクニックが必要となりますし、また、メディアとのコネクションも非常に重要な要素になります。

従って、最近では元メディア人によるPRセミナーなども増えてきています。

実際、私も過去にテレビ出演を行ったことがあります。

小池緋扇という人形アーティストが、「ぶらり途中下車の旅」という長寿番組に出演した時、

好みの層が合致したこともあり、1ヶ月ほど電話が鳴り止みませんでした。

メールアドレスの登録者数が一気に数百名増えました。

私も1分程度出演したのですが、名前と会社名がたった数秒テロップに映し出されただけで、HPがパンクしました。

最近ではインターネットの影響力が強くなったこともあり、相対的にテレビの影響力が下がったと言われますが、番組を見ている層と、内容が合致すれば、非常に大きな影響力があるのは、今も変わりないようです。

 

その他

その他にもいろいろな方法がありますが、

・人の流れが多い場所で個展を開催す

・共催という形でグループ展にする

などといった方法があります。まだまだ他にもご紹介したいのですが、

これまでご紹介した9つを「きちんとやる」ことができれば、一定の効果を発揮していきます。

また、このような「基本的な方法」をきちんと押さえておくことにより、ある程度の目標はクリアできます。

そして、これらを実行していくにあたって、非常に重要なことがあります。

それが「予算」です。

 

■Price:展示予算の検討

プロモーション部分が非常に長くなってしましましたが、

みなさん最終的には集客に悩まれるだろうと思いましたので、詳しく解説していきました。

さて、このPriceについては、実は2種類の側面があります。

まず個展を開催するのに最も制約となりやすい

 

「予算としてのPrice」

 

です。

 

そして、もう一つが、

「入場料としてのPrice」

です。

 

■予算としてのPrice

ここで最初に戻ってしまうのですが、改めて問いたいと思います。

 

「何のために、あなたはその個展を開催したいのでしょうか?」

 

理想的な個展をつくろうと思えば、

それなりの予算と時間を投入していくことが必要です。

 

従って、

「こじんまりと個展を開催して、100人程度のヒトが来てくれればよい」

と目標設定するのか、

「5日間で1000人以上のヒトに来てもらい、メディアにも取り上げてもらい、

作家として次のステージに行きたい」

という目標を掲げるのか、によってこの「予算」は全く違ってきます。

 

そして、やはりお伝えしておかないといけないこととしては、

「時間とお金はトレードオフになりやすい」

ということです。

 

つまりどういうことかというと、

・これまで時間をかけて培ってきた人との「信用残高」が溜まっている場合、集客は比較的容易

・逆に言えば、これまで培ってきた信用残高が少ない場合、時間かお金をかける必要がある

ということです。

 

例えば、これまで10年以上、作家として活躍し、個展を何度も開催している場合、

芳名帳やメールアドレス、住所などの「既存顧客」のリストがたまっています。

それは数百、数千、数万の数あるかもしれません。

その情報という「信用残高=財産」を元にして、「自分の作品に興味を持ってくれている人」にアプローチすれば、個展に来場される方の数の見込みがつくでしょう。

しかし、そのような「財産」が全くない場合や少ない場合に、多くの人を呼び込むには、お金や時間に対する投資が必要になってきます。

 

そして、前述した新規顧客を獲得していく方法は、

それぞれに専門的な知識や経験が必要となるため、

なかなか自分でやろうと思っても大変なことが多いのが実情です。

例えば、きちんとしたホームページを制作したい!となった場合も、業者に頼めば数十万円かかりますし、プレスリリースを作成しそれを配信するにも10万円程度の予算は必要になります。

また、SNS広告は比較的少ない数百円程度の予算〜実施可能ですが、広告のバナーをつくったり、広告を掲載するまでの申請や操作が非常に面倒だったりして、思いがけず時間をとられてしまったり・・・。

そんなようなことが発生してきます。

従って、このプロモーション部分というのは、

「一番お金がかけられるし、一番お金をかけないで済ませることができる」

部分なのです。

 

魔法のような「少ない予算で大きな効果を発揮するプロモーション」

というのは、

「認知度」「話題性」「希少性」「作品の美しさ」などがよっぽど卓越していないと難しいと言わざるを得ません。

従って、

多くの人を呼ぶには「お金をかける」もしくは「時間をかける」といういずれかの選択をする必要があると換言できます。

 

そして、このような観点から「入場料としてのPrice」を決定していく必要があります。

入場料が発生すれば、動員数は落ちる傾向にあります。

動員数を稼ぎたいのであれば、入場無料にした方がよいでしょう。

その分、グッズや作品販売といった部分でマネタイズしていくことを考えると良いかと思います。

いずれにせよ、この部分も、

「人数をたくさん入れたいのか、それともお金を稼ぎたいのか」

といった「目的」「目標」という観点と切り離せない議論になります。

 

従って、ここまでお読みいただいた方には、是非今一度

「個展をやる目的ってなんだっけ?」

と再確認することをおすすめします。

そして、あなたの中で目的が明確で、

プロの手を借りて完璧な個展を実施したいと考えるようでしたら、↓よりご相談いただけたらと思います。

本気で個展を開催したいと考えている方は是非一度お目にかかってお話を伺えたらと思います。

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 上記内容にて送信します。よろしければチェックを入れてください。

 

■個展として仕上げるために準備しておくべきこと

さて、個展開催までのステップはだいたいわかったかと思います。

あとは、当日の会場で必要となることやものをご紹介しておきます。

この部分については、他にもっと網羅的に書かれているサイトもありますので、そちらをご参照ください。

 

●作品搬入

・美術品輸送、引越し業者、自分でレンタルして輸送するなど、予算に応じて検討。

※大規模であればあるほど、プロの力を借りないと難しくなる

・額装などが必要なものは額装しておく

・箱や保管用の梱包等についての保管場所についても検討しておく

●展示台の制作や設置

・立体作品は特にこの展示台が必要。

●挨拶文や作品を紹介するためのキャプションやパネル

・作品の解説をする必要があれば必須。自作で対応も可能。

●芳名帳などのリスト

・これは次回にまた開催する場合、非常に大きな財産になりますので、準備しておきましょう。

●カタログやグッズ等の販売について

・カタログやグッズなど販売できるものがあれば、その準備も必要。

●ライティング等の作品展示の演出について

・ライトを使用したり、照明を暗くしたり、演出を行うこともあるでしょう。このための時間を予定に組み込んでおく必要があります。

●作品搬出

・個展終了後、作品を梱包し、自宅やアトリエに返送する必要があります。ここまで完了して初めて、個展が終了したことになります。

 

 

■世の中にたくさんの素晴らしい作品が広まっていく喜び

さて、1万字にわたって、個展について解説してきました。

私も多くのアーティストにたずさわってきて思うことは、

「本当に素晴らしい、美しい、良いものを多くの人に広げていき、人々の心に美しさや豊かさをもたらす、感動を生み出したい」

というミッションです。

私たちは、大手新聞社やメディアが取り扱うような「超人気展覧会」を企画することは、

いろいろな事情からも難しいです。

やはり人気作家は大手が取り合うということもありますし、人が入る「儲かる展覧会」だからです。

私たちもそのような展覧会ができたらと羨むことも、正直あります(笑)が、

一方で、まだまだ世の中には知られていないけれど、

本当に素晴らしい作品を制作しているアーティストがたくさんいます。

 

このような「ダイヤモンドの原石」のようなアーティストたちを世に出していくことを通じて、

「日本人が世界に誇る素晴らしいアーティストがまだまだ日本にはたくさんいるんだよ」

という「日本の美意識のポテンシャルを広げていく」ような展覧会ができたらと思っています。

 

まだまだ日本はアーティストに対して厳しい国です。

数十年のキャリアがあるのに、ご飯を食べるのに精一杯というアーティストがたくさんいます。

このような土壌からは、なかなか良いアーティストは生まれませんし、

このような人々をサポートするような仕組みをどんどん生み出していきたいと思っています。

 

これからも「展覧会プロデュースという仕事」を通じて、多くの素晴らしいアーティストが、日本や世界に広まっていくことをサポートしたいと思っています。

 

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