Eduardo Chillida -Consejo al Espacio IX 2

スペインを代表する彫刻家 エドゥアルド・チリーダ(チリダとも表記。1924年1月10日ー2002年8月19日、Eduardo Chillida)。

今回はこのチリーダについてとりあげます。

 

エドゥアルド・チリーダとは?

Eduardo Chillida -Peine del viento XIX - 01

エドゥアルド・チリーダは、鉄、木、鋼といった素材を用いて、「空間や素材に対する興味」を作品へと組み込み彫刻を制作しました。

チリーダ曰く

私の彫刻は非常に大きい。私の作品は重力に対しての抵抗なのである

“The sculptures are very large and my work is a rebellion against gravity,”

 

エドゥアルド・チリーダは、1924年にスペインのサンセバスチャンに生まれ、マドリード大学で建築を学びましたが、1947年に絵画および彫刻に転向し、1948年に芸術の世界の中心であるパリに移りました。

 

制作を続けていくに従って、チリーダの制作の関心は、コンセプチャルな関心を喚起するような物質へと移っていきました。例えば、その初期の頃には、人間と自然界の間で揺れ動く「石」や「石膏」といった素材での制作を行いました。

1950年代にスペインに戻ってからは、彼の興味の矛先は「光」「景観」「空間」といった分野に向けられていきました。

そして、この頃から、パリ時代の作品で使用していた石膏という素材での制作を止め、「鉄」「木」「鋼」といった、バスクの伝統的な産業や建築、そして農業で使用される素材での制作を行うようになりました。

 

イタリア、フランスへの旅が光と建築への関心をさらに呼び覚ます

Eduardo Chillida -Elogio del vacío VI - 01

1960年代には、イタリア全土とフランスのプロヴァンスを旅行しました。

この経験が、終生のテーマとなる「光」「建築」への関心に火をつけました。そしてこの頃から、「How profound is the Air 」(1996)に見られるような、アラベスター(雪花石膏)を使用し始めました。

多様な素材を使用していたにも関わらず、チリーダのシンプルでバランスのとれた志向は、ぶれることがありませんでした。

チリーダの屋外の大規模作品については、屋内と比べてその「重量」がさらに増加します。そして、その空間自体を作品の住処(すみか)として宿ることになり、その空間自体を作品へと変貌させてしまう魅力があります。

 

数多くの展覧会/エデゥアルド・チリーダ 日本巡回展について

a18786192a217cd8d6b5ee3be65e7794

1954年、チリーダは、マドリードの美術館で初の個展を行い、100点以上の作品を出品しました。

これ以降も多くの展覧会を行いますが、初の回顧展は、1966年にヒューストン美術館で行われました。

その後も1979年にナショナル・ギャラリー、1980年にソロモン・R・グッゲンハイム美術館、1999年にソフィア王妃芸術センターなどで大規模な回顧展を開催しました。

また、日本では、2006年に、長崎県美術館(2月〜4月)、三重県立美術館(4月〜5月)、神奈川県立近代美術館(6月〜7月)と全国3美術館を巡回しました。

 

(※当時のカタログ

 

亡くなる2年前の2000年には、チリーダ・レク美術館をオープンし、

2002年8月19日、チリーダは、故郷であるサンセバスチャンで78歳の人生を終えました。

 

チリーダの屋外大規模作品は、残念ながら、日本で見られるところは無いはずです。

死ぬまでには、スペインのチリーダ・レク美術館に行きたいと思っています。

 

(※参考:チリーダの素晴らしい作品

https://culturacientifica.com/2016/10/28/peine-del-viento-chillida-materia-forma-lugar/

 

エデゥアルド・チリーダ 略歴

1958年 ヴェネツィア・ビエンナーレで彫刻大賞受賞。

1960年 カンディンスキー賞受賞(パリ)

1961年 ロードアイランドAward from the Providence Arts Club in Rhode Island (1961)

1964年 ピッツバーグ国際展でカーネギー賞

1972年 International engraving prize from Lubianka (1972)

1976年 Diano Maria Prize in Italy, Rembrandt Prize in Germany (1976),

1978年 ドクメンタで、メロン賞受賞。Mellon Prize in Pennsylvania (1978),

1981年 Gold Medal for Merit in Fine Arts (1981)

1985年 Prix National des Beaux Arts pour la Sculpture, National French Sculpture Prize (1985)

Wolf Prize for the Arts
1987年 Príncipe de Asturias Award for the Arts (1987) Order for Merit in Science and Culture

1991年 高松宮殿下記念世界文化賞 彫刻部門受賞

1993年 アメリカ芸術文学アカデミー名誉会員

 

 

アート力を高めるメルマガ

彫刻家アリスティド・マイヨールの魅力とは?【アート力を高める】
【アート力を高める】彫刻家 オシップ・ザッキンの生涯と作品とは?