SDアートの堀越です。
私たちは、特に美術館や屋外等の公共空間でのアート設置を行うプロフェッショナルですが、
当然この考え方は、屋内の空間にも通用します。
具体的に、今回取り上げるのは、「オフィスにアートを取り入れる」ということです。
これまで、私たちは、個人のご自宅はもちろんのこと、
病院や建築設計事務所のオフィス等にアート作品を納めてきました。
しかも、それらは、既製のアート作品ではなく、
「その場所に合ったアート作品」を「オーダーメイドで制作し」「設置する」
というコミッションワークとして行ってきました。
※コミッションワークとは? | コミッションワークを実現するための方法
オーギュスト・ロダンをはじめとする世界的に著名なアーティストはもちろんのこと
まだ駆け出しだけれど、今後が大いに期待されるアーティストまで、
予算や状況等に合わせてそれらをアレンジしていきます。
「でも、アートをオフィスに取り入れるって、どんな効果やメリットがあるの?」
経営者の方ですと、投資採算性(ROI)を考えることが当たり前のため、
このような疑問を保つことがあるかと思います。
確かに、短期的なリターンを考えると、それはアートに対して投資をすることは合理的ではありません。
しかし、アートをオフィスに設置することで、
「中長期的に」会社が発展していくことは、最近の若手のIT経営者等の事例を見ると明らかと思います、
では、そのような事例等を踏まえ、
「オフィスにアートを取り入れる効果やメリットは何か?」
について私なりに5つの効果をご紹介したいと思います。
Contents
1、脳のご褒美としてのアート
「美しいアートは脳のご褒美になる」
実は、これは科学的にエビデンスがあります。
脳が「快」「不快」を判断する際に反応する脳の部位を眼窩前頭皮質と言います。
この部位は、「人間の感覚的な意思決定」に関わっていると言われています。
(出典:https://akira3132.info/cerebral_cortex.html#%E7%9C%BC%E7%AA%A9%E5%89%8D%E9%A0%AD%E7%9A%AE%E8%B3%AA)
そして、この脳の部位は、「美しいものを見るとき活性化する」ことが研究から分かっています。
(出典:https://artscape.jp/report/topics/10134093_4278.html)
従って、例えば、オフィス空間に合ったアート作品を設置し、ぼーっと眺めることで、
社員や経営者にとって、「快」を脳に与え、活性化することが可能になると言えるでしょう。
アート鑑賞は、「脳にご褒美を与える」というマインドフルネス的な効果をもつと言えるでしょう。
2、会社の価値観を現し浸透させるためのアート
オフィスにアートを組み込む際、例えば、経営理念やミッション、ビジョンを具現化した作品を制作することは、
良いアート設置の方法のひとつになります。
これは、「アイコン」としての機能を果たします。
そこには、「企業文化」という風土やカルチャーを視覚化し、無意識に働きかけるという効果があります。
つまり、アート作品がその場の「象徴」となることによって、
社員が良い意識を保つことができるようになる効果が期待できるのです。
ビジョンや理念といった可視化が難しいものこそ、アートのチカラを借りて「見えるようにしていく」ことが可能であり、
アートのメリットとなります。
3、なんの変哲もない空間を良いエネルギーの空間にするアート
良い作品は、場のエネルギーを良いものに変容させます。
良い作品や美しい作品は、良いエネルギーをもたらします。
当然、社員や経営者に良い影響を与えます。
これは風水的な考え方とも言えますし、量子物理学的な観点からも言うことができます。
つまり、少し安っぽい言い方になりますが、
「アートで会社の運気をあげる」ということが可能です。
それを魂がこもったアーティストの作品を組み込むことで実現する。
そのようなことが可能になります。
4、会社のブランド・イメージを向上させるアート
元ZOZOの前澤さんのバスキアのように、アート作品に価値を見出し蒐集する経営者が増えています。
結果としてですが、このような取り組みが脚光を浴び、企業ブランディングに資することがあります
そして、採用活動に有利に働いたり、海外の顧客にリスペクトされ、共通言語ができたりといった目に見えた効果があります。
つまり、適切にアートをオフィスに組み込むことで、企業イメージが向上し、結果的に企業競争力が高まることに繋がっていくのです。
このような外向けのブランディングの一貫として、実は、今後ますます重要になるのは、
「経営者の美意識を表現する」という観点です。
この「経営者の美意識」を端的に表現することができるのが、「アート作品」です。
経営者のセンスをはかる上で、これらアート作品の収集方針や、オフィスでのアート設置は、非常にわかりやすい指標になります。
これが、優秀な「アート・ビジネス人財」を惹きつけ、企業の競争優位の源泉に繋がっていくのです。
5、アーティストのエネルギーを企業に取り入れる
「アートとデザインの違い」という記事で触れていますが、
アートは「問題提起」を行う存在です。そしてそれは、企業にとって今後不可欠です。
VUCAワールドという不確実で曖昧な世界をサバイブしていくには、適切な問題提起を行い、
予防的に潜在的な問題に対しての対処を行っていく必要があります。
これをアーティストという「自己表現と問題提起」を得意とする存在を企業内に取り入れることで、促進していく。
これこそが、「アーティストのエネルギーを企業に活かす」ということです。
これができる経営者は、今後もこのVUCAをサバイブしていくことができると考えています。
いかがでしたでしょうか?
定性的な効果やメリットが多いかと思いますが、
もはや時代は「見えないものへの投資」が当たり前に行われるようになってきています。
そして、この見えないものを可視化していく役割を担っているのがアーティストたちです。
私たちSDアートは、
「企業とアーティストを結ぶ、アート×ビジネスの専門家」
です。
オフィスにアートを設置する際にも、まずはその企業のビジョンやミッション、そして、経営戦略などの、
全体像を理解した上で、適切な提案を行っていきます。
もし、「ピン!」と来た方は、是非以下よりお問い合わせください。
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