仕事をしていく中で、

自分の思考様式が人と違うなと感じることが多くなってきたことがきっかけで、

「自分の考え方、思考法とはどんなものか」

について考えるようになってきました。

 

そして、日々分析をしていく中で、

私がどのように思考しているかが整理でき始めましたので今回ご紹介します。

 

縦横思考という有益な思考法

ライフネットの創業者である出口治明さんは、

度々、「人」「本」「旅」が人生において大切だと説いていますが、

彼が紹介している中で私も意識的に行っている思考法のひとつに、

「縦横思考」というものがあります。

 

その縦横思考を簡単に図示すれば、以下の通りです;

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つまり、

横軸:隣、他

縦軸:時間軸で、背景(バックグラウンド)、歴史、時間

として、思考を行うことにより、未来の方向性や目指すべく方角がわかってくるという思考法です。

 

軸について、もう少し具体的に言えば、

■横軸:他社はどうなってる?他産業はどうなってる?他国はどうなってる?他の人は?他の星は?(笑)

縦軸:過去どうなっていた?70年前は?60年サイクルに沿うと今はどこに当てはまる?その問題の背景は?

といった質問および情報収集すべき対象が出てくるので、

これに沿ってリサーチの方向性が決まり何のために情報収集や分析を行うか明確化されます。

 

これにより、

「今後進むべき道筋」にあたりをつけ、

戦略的、戦術的に、プロジェクトのスコープ決定や、方向性を決定していくことが可能です。

これが「縦横思考」です。

 

※私は、アートだけでなく、大手メーカーでの経営戦略、事業戦略の策定経験に加え、アート業界での起業家としての経験を活用、敷衍させた形で、コンサルティングやプロデュースの仕事を行っています。詳しくは以下記事をご参照ください。

私の仕事(アート以外)

 

縦横思考の限界

お分かりの通り、この思考法は非常に論理的で事実ベースのアプローチとなります。

従って、主に左脳を動かして物事を見ていくことになります。

つまり、このアプローチは、事実や事例を元にして思考するため、

ステークホルダーを説得・納得してもらうには非常に有効なアプローチとなります。

 

しかし、ある意味では「人が順を追えば理解できる結論」なので、

面白さ、斬新さ、そして、革新さに欠けることが多くあります。

縦横思考も突き詰めていけば、最後の「インサイト」が降りてくることはありますが、

それを「意図的に」「当たり前のように」組み込んでいくのは難しく、

個人個人の資質に頼ったり、運に頼ったりする要素が大きいと言えるかもしれません。

 

高さ軸を追加する「立体アート思考法」

そこで、縦横思考についてある程度の情報収集・分析を行う前提で、

最後に斬新なアイディアやシンクロニシティを生み出したい時に組み込むと良いのが、

思考に「高さ軸」を加えることです。

つまり、以下のような図になります。

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上側を「天」

下側を「地」

と見立てます。

 

つまり、

「天」からの情報を受け取る、「地」からの情報を受け取る

ことにより、進むべき道筋を立体的に導出するという思考法です。

 

私は生まれて此の方、彫刻という立体芸術に囲まれて過ごしてきて、

どこか非常に人と変わった思考、アプローチをするとは思っていたのですが、

自らの思考法を分析していて、フッと納得したのが、この「天地軸」でした。

これにより、私は、物事を「立体的に見る」ことが癖としてあるということでした。

 

「彫刻アートの見方を課題解決のための思考法に組み込むことは、

非常に有益なのではないか」

 

この直感・想いとトライアル&エラーを繰り返してきた結果、

このような思考法、視点を「立体アート思考法」と命名しました。

 

※この場合のアートとは、IDEOなどが発祥で元となった「デザイン思考」ではなく、「アート的な思考」という意味で、区別したかったからです。

 

立体アート思考法とは?

それでは、具体的にはどのような思考法なのでしょうか。

 

簡単に言えば、

「縦横の左脳的・論理的アプローチ」に加え、

「天地の右脳的・アート的アプローチ」

を行うということです。

 

■天:天体の動き(占星術的ビックデータ)、天候の動き、タイミング、チャネリング、直観、外応

地:場所の力(地場、地の利、ポジショニング)、方位、(周辺)環境、地形、地理、文化的背景など

 

これまでの論理的なアプローチに加え、「目に見えにくい」右脳的なアプローチを行うことは、

AIやオートメーション化が進んでいく上で人間が果たすべき重要な役割のひとつになるのではないかと思います。

 

特に、アートという産業においては、この「天」からのアプローチが不可欠です。

アートはそれを形にしているものが非常に多いと言えます。

また、「地」のアプローチは、パワースポットとでも言える場所の力を借りたり、その地縁や地場、そして、周辺環境などから得られるインスピレーションを、プロジェクトの進む方向性に付加することで、

「新結合」

を創出することが可能となります。

 

「具体的にはどのように思考していけばよいの?」

 

という質問が出てくると思いますが、ひとつの方法としては、

「思考する地を、天の動きを見て決定する」

といったことが寄与するかと思います。

 

「偶然選んだ」場所、時間から、今を読み解いていき、場所に応用したり、

その場所に集まっている「選ばれた人」を見渡して、意味を見出したり。

偶然を偶然と思わず、天の方向と地の方向から読み解いていく。

これが天地軸を導入し、思考の幅を広げるということです。

 

この思考法の根底にあるのは、

「偶然に見える事象を必然と捉えるなら、どのような解釈が可能となり、

どのように未来の方向性に活かせるか」

という考えです。

人間が見える範囲は、2%がせいぜい。

その他98%に働きかけ、思考を巡らすことにより、something greatが発動することが往々にしてあるのだろうと思います。

その部分に意識的に働きかけるマインドが非常に大事だと言えるでしょう。

 

以上、「立体アート思考法」でした。

これは見えないものに力を借りる思考法と言えるかもしれませんが、

見えないものは判断できませんし、説明しにくいものです。

なので、この見えないものを「見えるように説明」していく力を磨いていく必要があるのですが、

それを行うのにもっとも適しているのが「アートを鑑賞すること」です。

このアートを鑑賞し思考する力は、「天地の縦軸」から受け取ったものを、言語化したり、現実に落とし込んでいく上で非常に役に立つ力となります。

アートから受け取り思考し言語化することができる力。

これが立体アート思考法を体現することです。

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